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「劇団酒呑童子」末山孝如のブログ。筆不精。演劇とか写真とかをしているので、そうした事を書こうと思う。
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もうすぐ上演!vol.3『守ってみてよ』@人間座スタジオ(京都市左京区)
明日から会場に入っての仕込みとなります。
本日は最後の通し練習。
仕上がりは上々です!

ストイックに、静かに。
少しだけ、激しく。
心の揺らぎを見つめていく。
そんな演劇です。

3人の演者の個性が生きた、情念の結晶でもあります。
今しか持ち得ない、ここだけの一瞬。

30分の小品。
いい形で持って来れました。いとおしい作品です。
それぞれの心の、小さな大きな揺らぎを、ご一緒にいとおしんで頂ければ、と思います。
劇場にてお目にかかれれば、幸いです。
ご来場、心よりお待ち申し上げます。

(ご予約はこちらから承っております↓
 http://form1.fc2.com/form/?id=550791

劇団酒呑童子代表・末山孝如+出演者・スタッフ一同
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役者紹介・キタノ万里

キタノ万里

劇団未踏座に所属。
役者の他、制作として公演に携わる事も多い。

Vol.3『守ってみてよ』では主演女優、である。

数度、私(末山)が出演した他団体の公演で、彼女がスタッフをしてくれていた事がある。
練習場や劇場で、大体彼女は、隅の方で静かに何らか作業などしていたように記憶している。
そんな彼女を「真ん中の方へ引っ張り出してみたい」、そんな風に思って、今回出演してもらう事にした。

私が知る限りでは、彼女は言葉数の少ない人である。(私の知らぬ他の居場所でどうかは知らないが。)
言葉を口にする前、ほんの少しの躊躇いがあるように思う。
だが、出てくる彼女の言葉は直截で、耳に、頭に、胸に刺さってくるものがある。
許容できぬものを明確に激しく拒絶する。抜き身だ。
刺さるような言葉を出す、その源である彼女の内には何があるのか。
その輪郭を、出てくる言葉や声色だけから知ることはできない。

舞台上で吐き出す言葉と彼女の内なるものが重なった時の破壊力は並ならぬものがある。
制御不能にも見えるようなうねりを感じさせる。

そんな人だが、随所に見せるあどけなさがまた魅力でもある。

今回の作品で彼女は、戯曲の言葉との距離を慎重に探っていく。
彼女が演じる役もまた、劇中朗読する言葉との距離を探る。
重なったり、離れたり、わからなくなったり、言葉と同化してしまったり。
すれすれのバランスで戯曲の上を歩いていく。

その歩く先を、ご覧頂きたい。

役者紹介・かどや純正Ex-V
かどや純正Ex-V

Will Be SHOCK Entrance Gate所属の俳優。脳浮遊茶之助の相棒である。
他団体へも積極的に出演している。
劇団酒呑童子Vol.2『底冷え』で主演。当劇団には2度目の出演となる。
繊細な目つきと均整の取れた肉体美が魅力。

今年、「かどや純正」から「かどや純正Ex-V」に改名した。
読みは「かどやすみまさ・えくすとらばーじん」。

言葉の出し方、体の動かし方、あるいは生き方なんてものにどこか不器用さを感じさせる。
なんだかカクカクしている。滑らかでいられない人だ。
だが彼は魅力的な男だ。「セクシー」というやつかもしれない。

色気がある。モテると思う。
誰から見ても男前、という顔ではないが。
彼の眼差しはどこか憂いを帯びている。しかし何かを見ようとしている。
決して虚ろな目はしていない。
走ろうとしている。
そんなところが美しい人だ。
有り体に言えば、“危うい魅力”とでもいうものだろうか。

繊細でありながら、どこか野性の凶暴性・放埓さを感じさせる。
衝動を抱えている。

今回の『守ってみてよ』は、全体に静かな進行をしていく劇ですが、
彼の存在がそこに動きを与え、物語は危うさを増す。
そんな役どころです。

目が離せない、この機会に是非ご覧頂きたい、良い役者です。
役者紹介・脳浮遊茶之助


脳浮遊茶之助


Will Be SHOCK Entrance Gate・主宰。
Will Beでは脚本・演出を行いながら、出演もしている。

今回の『守ってみてよ』は、ほぼ二人芝居。
彼はその主演の一角である。
自らの劇団以外への出演は珍しい。

役者としては、癖のあるキャラクターと妙なテンションの演技で笑いを誘いつつ、
ドン引きもさせる(主に下ネタで)。
その一方で、観るものの胸に鈍く迫っていくような、繊細さ・悩みの表現に長ける一面も併せ持つ。

自らの書いた、心の底に澱む思いを形にした言葉(脚本)を自らが演じ、
言葉を吐き出していく。―そんな、心を切り売りしているようなパフォーマンス。それが胸を打つ。
そんなところに、彼のWill Beでの役者としての魅力がある。

今回はそんな彼に、劇団酒呑童子・末山という他人が書いた言葉を、笑い抜きで演じてもらう。
彼が何を思い、どんな声で、どんな息遣いで他人の言葉を声に出していくのか。

普段の彼はとても腰が低く、言葉を選び、優しくためらいがちに、自らを低い所に置いている。
決して器用ではない。
他人との距離の取り方・詰め方に迷いを持てる、繊細な人だと思う。
その繊細な感覚で、自らと役との距離、相手役との距離、他人との距離を探り、
勢いに任せず微妙な手触りで演じていく。

じっくりとご注目いただきたい。
 

本気(と書いてマジとは読むまい)
今回の芝居は、けっこう本気を出している。
いや、いつも本気なのだけれど。正しいやり方かは判らないけど、本気だ。いや「正しい」という言葉も不確かな物だが。
その本気が何処に向かっていくのか、やり場がどこなのか、って。
本気はここにある。しかしだ。目の前にあるもの、目の前に置いたものに本気を向ける、それは大事だ。しかしだ。目の前だけじゃいけないんだろうな。背後とか、横とかもだ。
そして目の前もだ。
(脚本・演出 末山)




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プロフィール

HN:
末山孝如
年齢:
18
性別:
非公開
誕生日:
2006/03/18
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